借りたい人は知っておくべき!教育ローンの仕組みと優遇措置!
最近日本でも子供の貧困が問題となっていますが、塾に通い有名校を受験する若者がいる一方で大学に進学できないといった悩みを抱える人も少なくありません。
お金がなければ十分な教育を受けることができない、希望の学校へ進学できないということになれば将来の道が閉ざされることになってしまいます。
そんな状況を回避するためにあるのが教育ローンです。金銭的な余裕がない家庭の子供でも希望の教育を受けることができるようにサポートしてくれるのが教育ローンなのです。
教育ローンは様々な面で優遇されており、他にはない特徴があります。また同時に問題点があることも否めません。
まずは教育資金を借りたいという人のために教育ローンがどのようなものか理解することから始めましょう。
教育ローンの仕組みと特徴!奨学金とはどう違う?
今回は民間の金融機関が取り扱う教育ローンについてご紹介しますが、まずは教育資金を準備するためにその他にどのような方法があるのかについて説明したいと思います。
教育ローンには日本政策金融公庫などの公的機関が行うものと民間の金融機関が取り扱うものがあります。日本政策金融公庫の教育ローンは金利1.9%という驚きの低金利ですが、借入資格が厳しいため審査に通りづらいのが現状です。
奨学金を受けるという方法もありますが、奨学金には「給付型」と「貸与型」があります。「給付型」は返済が不要ですが、一定の成績以上を収めている必要があり条件が厳しくなります。
「貸与型」は無利子、または低金利で貸し付けるものです。金利や条件に関しては教育機関によって異なります。一般的には約50万円を学期ごとに支給されるケースが多いようです。
民間の金融機関が取り扱う教育ローンは奨学金に比べると若干金利が高くなりますが、ハードルは低めです。ハードルは低めであっても十分によい条件で借入できるのです。
金融機関の教育ローンといっても、中には大学や専門学校が金融機関と提携して取り扱う専門の教育ローンもあります。この場合、金融機関から直接借入するよりも金利が優遇されます。
基本的には教育ローンは住宅ローンやマイカーローンなどと比較すると金利が低く設定されていることがほとんどです。教育に必要な資金というのはそのほかの事柄よりも優先順位が高いため、低金利に設定されているのです。
実はこんなに優遇されている!教育ローンにはメリットが多い
金利以外にも教育ローンは様々な面で優遇されています。どのように優遇されているかみていきましょう。
- 金利が低い
- 学費以外にも使うことができる
- 必要に応じて分割借入ができる
- 在学中は利息のみの支払いで済む
- 親子で返済することができる
- 国体信用生命保険付き
- 入学・進学の数か月前から借入ができる
金利が低い
教育ローンはその他のローン商品よりも金利が低く、一般的な金利は約2.0%~4.0%となっています。
金利は商品や審査結果によって異なります。
学費以外にも使うことができる
教育ローンというと使途は学費や入学金のみというイメージがありますが、実は教育に関する名目であれば多くのことに使うことができます。
例えば受験料、パソコンや教科書の購入費用、文具代、ゼミや合宿の費用、通学のための交通費などです。ただし、これも商品によって異なりますので確認しましょう。
必要に応じて分割借入ができる
借入額は契約時に決定されますが、借入時期は1学期分、2学期分と分けることができます。この場合、実際に借入が実施されるまで利息がかからないのが利点です。
在学中は利息の支払いのみで済む
教育ローンの中には返済による負担を軽減するために在学中は元金の返済は免除され、利息の支払いのみで済む商品もあります。
教育費以外にも子供にお金がかかる時期ですから、返済による負担が軽くなるのは親にとっては助かります。
親子で返済することができる
教育ローンの中には親子リレー式で返済が可能なものがあります。子供が社会人になるまでは親が返済し、その後子供が返済を引き継ぐことになります。
社会人となった子供が返済を引く次ぐので、親が老後の資金を心配する必要がなくなります。
国体信用生命保険が付いている
これは一部の商品に限られますが、国体信用生命保険への加入が義務付けられているものもあります。これは契約者である保護者が死亡した場合などに保険会社が全額支払ってくれる保険です。保険料は金融機関が負担してくれます。
入学・進学の数か月前から借入ができる
入学や進学の前から借入できる商品もあり、入学金や受験料、制服や教科書など学生生活に必要な物品の購入などに充てることができます。
以上のように教育ローンには一般的なローン商品にはない様々なメリットがあります。親にできるだけ負担がかからないように、快適な学生生活が送れるように配慮がなされています。
金融機関の教育ローンの基本情報!気になる金利と利用条件
それでは実際に金融機関が扱う商品の概要についてみてみましょう。金融機関のほとんどが教育ローンや学生ローン、学資ローンを扱っているため選択肢は多くあります。
あまりに種類が多いため、教育ローンの一般的な金利や限度額、申込条件などを検証していきたいと思います。
利用条件
教育ローンはもちろん誰でも利用できるわけではありません。
専門学校、高等学校、大学、大学院をはじめとする所定の教育機関に入学、在学する人しか利用することはできません。
習い事や資格取得、塾などには充てることができません。しかし、教育機関に在学中の資格取得や塾通いなどには使うことができる場合もあります。
その他の条件としては契約者である親に関する年齢制限や安定した収入があること、勤続年数が1年以上であることなどが挙げられます。
都市銀行など選ぶ金融機関によっては営業地域内に在住もしくは勤務していることが条件となる場合もあります。
金利
前の段落でも説明しましたが、教育ローンの平均金利は2.0%~4.0%というのが一般的です。固定金利か変動金利かということによっても違ってきます。
教育ローンの返済は長期にわたるものなので金利はとても重要です。
限度額
限度額は在学する学校の種類によって異なります。これも借入する商品によって異なるので一概には言えませんが下記の表を参考にしてください。
学校の種類 | 限度額 |
---|---|
大学・大学院(医学部や歯学部など) | 50万円以上3,000万円以内 |
大学・大学院 | 50万円以上700万円以内 |
短大・専修学校等予備校・高校・中学校・小学校・幼稚園・保育園 | 50万円以上300万円以内 |
限度額は年収によって決定されます。いくら借入できるかは金融機関に問い合わせたり、簡単借入診断などを利用すればおおよそ知ることができます。
一例ですが、40歳で年収500万円、他に住宅ローンをはじめとする借入がなければ限度額は約500万円となります。
必要書類
- 本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
- 住民票謄本
- 年収を確認できる書類(源泉徴収票、所得証明書など)
- 入学・在学を確認できる書類(合格通知、入学証明書、在学証明など)
一部のネット銀行の場合、限度額が少ない場合には収入証明書を必要としないところもあるようです。
借入方法
借入方法には一括借入と分割借入があります。
一括借入の場合は契約時に決まった金額を一括で借入することができます。毎月の返済額が一定のため返済計画を立てやすいというメリットがあります。
分割借入はいくら必要かわからない、利息を少しでも抑えたいという人に向いています。突然合宿などでお金が必要になった、参考書を購入したいという場合にも対応できます。最近は分割借入の方が人気があるようです。
申込方法
申込方法はインターネット、郵送、FAX、窓口など従来通り都合のよい方法を選ぶことができます。まずは事前審査や仮審査の申し込みをします。必要書類を提出するとローンの審査が開始します。
本人確認の連絡があり、勤務先へ在籍確認が行われます。審査に問題がなければ融資が可能となります。
教育ローンの種類によっては直接教育機関に振り込まれるものもあります。
メリットの多い教育ローンだけど問題点や注意点も!?
教育ローンは様々な優遇措置がとられ、メリットの多い商品ということでぜひ借りたいと感じた人も多いと思いますが、果たしてメリットばかりなのでしょうか。
教育ローンにはいくつか問題点もあり、そちらを把握してから実際に利用するかどうか検討するべきだと思います。
返済期間が長くなり利息を多く支払うことになる
先程、在学中は利息の支払いのみで済むということをお話ししましたが、負担が減る一方で利息のみしか支払わないため総合的にみると返済額は多くなります。
近年社会問題の一つとなっているのが社会人になったばかりの若者が教育ローンの返済を抱え、生活苦を強いられていることです。就職先にもよりますが、数百万円の借金を新入社員が返済するには長い時間がかかってしまうのです。
返済額が多いためその他のローンが組めない
金融機関から借入した場合、その情報は信用情報として記録されます。新たにローンを組んだり、クレジットカードを作る際に信用情報は必ずチェックされます。
多額の教育ローンを組んだ場合、結婚してもまだローンが残っているという人も少なくありません。そんな場合、住宅ローンやマイカーローンが組めないという新たな問題が出てくることもあるのです。
返済期間が長期にわたるため返済計画が立てられない
教育ローンの返済は在学時を含めると10年以上になる場合もあります。その間に想定外のことが起こり、計画通りに返済できなくなることもあります。
返済に行き詰まってしまう可能性もゼロではなく、リスクを負わなければならないことに不安を感じる人もいるでしょう。
充実した学校生活を送るために欠かせない教育ローンではありますが、やはり頼り過ぎは禁物です。
【こちらの記事も参考に!】
大学進学の為にお金を借りたい!公的な教育ローンや奨学金はあるの?
教育ローンを賢く利用するためには?頼りすぎないことも大切
教育ローンは親にとっても子供にとっても負担になります。とくに将来的な子供の負担を少しでも軽くしたいと考えるのが親心です。
また前述のデメリットなどについて考えると、教育ローンを賢く利用するのがベストだと思います。
学業に差しさわりのない程度にアルバイトをする、親の立場であればパートに出るなど、できるだけ借入額を減らすことでその後の負担を軽くすることができます。
学費や学生生活に必要な資金を借りたいという場合でも教育ローンにすべて頼るのではなく、賢く利用することで将来的な負担を減らすことができるはずです。

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