オススメできない…クレジットカードのショッピング枠現金化の罠
キャッシングの利用が増え返済で首が回らなくなった人が、手を出したくなるのがクレジットカードのショッピング枠を現金化する業者の甘い誘いです。しかしこの方法をクレジットカード会社は禁止しています。
ショッピング枠の現金化とは簡単に言えばクレジットカードで商品を買いそれを購入額よりも低額で業者が買い取るという方法で行われます。
しかしこの方法は業者側は貸金業法違反、利用者側は詐欺罪や横領罪に問われる可能性が有り、自己破産をするときも免責されないというような問題点が有ります。
バレなければ問題ないと考える人もいますが、最近はクレジットカード会社の現金化業者の情報収集が進み、バレる可能性は高くなってきています。
クレジットカード会社は禁止している!ショッピング枠の現金化とは
クレジットカードと言えば通常はショッピングで利用するもので、必要な時にはキャッシングにも利用するという使い方が普通ですが、場合によってはキャッシング枠を使い果たし、借り入れができずに困ってしまうという人もいます。
こういう場合残っているショッピング枠を現金に換えてくれるという、人によっては大変有り難い業者が存在しています。
しかしこのショッピング枠の現金化というのはクレジットカード会社に言わせれば利用方法に問題が有る事になり、利用規約で禁止されていることなのです。
クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠がある
まずクレジットカードとはどのようなものなのかを復習しておきましょう。クレジットカードの基本機能はカードが有ればショッピングができるというもので、上限金額以内なら現金を使う必要が有りません。
この上限金額は利用者の信用を評価してクレジットカード会社が設定します。
その後消費者金融のキャッシングローンの利用者が増えてきていたことから、クレジットカードでもキャッシングができるようになり、これも信用によって利用限度額が設定されています。
つまり現在のクレジットカードの利用枠は次の2つで構成されているわけです。
- ショッピング枠
- キャッシング枠
どちらを利用する場合も基本は翌月一括払いですが、最近では分割もできるようになっており、毎月元利合計が一定になるリボ払いが採用されている場合が多くなっています。
注意としてはショッピングを行ってリボ払いで支払いを行う場合、支払いが終了するまでは買った商品というのは利用者ではなくクレジットカード会社に所有権が有ることです。
ショッピング枠を現金化してくれる業者が存在する
クレジットカード利用の基本はショッピングで、キャッシングというのは金利も高く、あくまで緊急時だけの利用と位置付けているというのが普通です。
ところが最初はそういった利用方法であっても、利用を続ける中でキャッシングの利用が増えてしまい、キャッシング枠を使い切って、それでも足りなくなる人もいます。
そういう人はそうなる前にクレジットカードのキャッシングよりも金利的に有利なカードローンなどを使い果たし、クレジットカードのキャッシング枠が最後の砦だった場合が多々あります。
このためこれ以上の借り入れができなくなってしまい、困り果てている人もいるはずです。
この時、クレジットカードのもう一つの利用枠であるショッピング枠を現金に換えましょうと言われたら、誰でも飛びついてしまいそうですよね。
そこでそこに商機を見て実際にショッピング枠の現金化を行っている業者が存在しているのです。雑誌や道端の看板などに「カード拝見」などと広告を出しているのはこういった業者です。
クレジットカード会社は利用規約で禁止している
しかし、本来のショッピング枠の目的はあくまでショッピングに利用する事であって、現金を手に入れる事ではありません。誰が考えてもクレジットカードの利用方法としては頭をかしげるのは間違いありません。
クレジットカード会社もクレジットカードの目的から逸脱している利用方法だとして、現在利用規約でショッピング枠を現金化することを禁止しています。
つまり、こういった利用方法はしてはいけないことだという事をまず頭に刻み込んでおく必要が有るわけです。
ショッピング枠の現金化には様々な方法が用意されている
ショッピング枠を現金化するのは比較的簡単で、商品をクレジットカードのショッピング枠で購入して、その購入商品を売って現金化すれば良いわけです。現金化業者はこの買取をしてくれるわけです。
もちろん自分で販路を見つけて売れるのであれば、業者を通す必要もありませんが、慣れていなければ、そう簡単ではありません。
この他にもショッピング枠を利用して現金を手に入れる方法には様々なものが考えられており、クレジットカード会社に分らないように高度化しています。
基本的なショッピング枠の現金化の方法
ではこういった業者はどのようにショッピング枠を現金化するのでしょうか。様々な方法が知られていますが、まず基本となる仕掛けを説明します。
現金化の手順は次のようになります。
↓
↓
↓
利用者が受け取る金額は業者によって違いますが、概ね購入額の80%程度という事になります。
これは例えば1万円の商品を8000円で売ることになり、2000円の損失になる訳です。
簡単に言えば、1万円の商品を仕入れて8000円で売っている逆ザヤの商売と同じです。
もちろんクレジットカードですから、一回払いの場合には翌月1万円の支払い、リボ払いの場合には翌月以降分割で1万円にさらに利息分を支払わなければなりません。
自分で現金化することもできる
この方式を知って、少し考えれば分りますが、業者を介さず、自分で商品を売っても良いことに気づくでしょう。そうすれば80%ではなくてやりようによっては購入額と同額で売ることも可能でしょう。
つまり自分で商品を仕入れて利益なしで売っても業者を介すよりも効率よく現金化できるという事です。
しかし業者の場合、そういう商品を売るルートというものを持っていますが、素人がそういうルートを持っている訳もなく、そんなに簡単に購入額と同じ金額で売ることはできません。
考えられる転売ルートとしては、
- 質屋
- リサイクルショップ
- オークションサイト
などになりますが、利用の手間もかかりますし、目立った行動をすれば、クレジットカード会社の目を引いてしまうかもしれませんので、とてもお勧めできる方法とは言えません。
その他の現金化の方法
この他にもショッピング枠を現金化する方法というものはあります。ここではもう一つ返品を利用する方法を紹介しましょう。これは業者を介しません。
手順は次の通りです。
↓
↓
この方法の重要な点は1日程度経過後という事です。購入当日に返品した場合、購入情報がクレジットカード会社に登録されていない場合が有り、その場合は購入自体を無かったことにできます。
しかし1日程度経過すると購入情報がクレジットカード会社側に登録されることになり、購入自体を無かったことにはできないため、販売店では現金を支払ってくれます。これで翌月の支払いをしてくれと言うことです。
この方法の良いところは商品価格の100%を現金化できることです。しかも通常の返品と区別がつきにくく、クレジットカード会社にバレる可能性も低い方法です。
しかし、こういった現金化を行おうという人の場合、現金化が1度で済む人というのはほとんどいません。必要になると何度も何度も繰返し利用するのが普通です。
返品を利用する方法もすべての販売店が同じような対応をしてくれるとは限らず、1度は成功したとしても2度3度と繰り返せば、どこかでぼろがでることになります。
そしてそれをクレジットカード会社に通報され知られることになる場合も出てきます。したがって、これもあまりお勧めできることではありません。
ショッピング枠現金化の問題点!利用者側にも大きな危険性がある
しかしこのショッピング枠の現金化には利用規約違反の他にも様々な問題が有ります。
まず業者側の問題としては表向きには商品の買取りという形になりますが、実質的にはお金を貸しているのと同じと判断されるため、貸金業法違反の容疑がかかり、当然貸金業者には登録が有りませんから摘発されることになります。
また利用者側にもクレジットカード会社に対して、詐欺罪や横領罪にあたる行為と見られる可能性が有り、大きなリスクを背負っていることになります。
さらにもしショッピングの返済に行き詰ってしまい自己破産という事になった場合でも、免責が不許可になってしまう事になってしまうのです。
業者側は貸金業法違反に問われる
ではこういった商売は法律的に言って問題は無いのでしょうか。外面的に考えれば業者は利用者から商品を仕入れて、他に売っている訳ですから、通常の商行為見えます。
しかも既存のクレジットカードのショッピング枠を利用するわけですから、審査もせずにお金を貸すという行為になる訳です。
また貸金業者だとすれば貸金業法により、事前に業者登録が必要ですが、こういった業者は貸金業者だとは思っていないので当然登録などされておらず、要するに闇金と何ら変わりません。
しかも買取りの金額によっては上限金利以上の金額の利息と判定される可能性が有りますから、この点についても法律違反になる可能性が有ります。
実際に、こういったショッピング枠の現金化業者は貸金業法違反などに問われて摘発されています。要するに関わってはいけない業者だという事なのです。
主に消費者金融をターゲットにした法律で、消費者金融がまだサラリーマン金融と呼ばれ、高い金利をつけ、厳しい取り立てを行っていた頃から徐々に厳しくなってきています。
消費者金融と名乗っていなくても銀行など他の法律で管理されている業者以外で利用者にお金を貸す場合には適用になり、例えばクレジットカードのキャッシングも適用の対象になっています。
この法律では貸金業者は登録が必要であり、無登録の業者は違法業者となるため、いわゆる闇金と呼ばれることになります。
利用者側は詐欺罪・横領罪などに該当する
では利用者側には問題は無いのでしょうか。ショッピング枠で購入した商品というのは支払いが完了するまではクレジットカード会社の所有物です。それをクレジットカード会社が利用者に貸しているという形です。
その借りているものを勝手に他に売ってしまってそのお金を自分の懐に入れてしまう訳ですから、これは横領罪が適用されます。
また自分で利用するという事で借りている状態なのに利用するというわけでもなく転売が目的になる訳ですから詐欺罪の適用の可能性も無いとは言えません。
さすがに現在利用者側の摘発は有りませんが、法的には大きな問題があるという事は知っておかなければなりません。今後いつ摘発対象になるか分らない状態なのです。
自己破産時には免責不許可の理由になる
またこういったショッピング枠現金化の利用者にはもう一つの危険性が有ります。こういった人はお金に困って現金化業者を利用するのが普通です。これを利用することで生活を立て直せればまだよいですが、そうとは限りません。
さらに追い詰められて、最後の手段として自己破産に追い込まれる可能性も無いとは言えません。自己破産の場合それまでの債務が免責なって人生をやり直すことができます。
しかし債務の内容によっては自己破産したとしても免責にならないものが有る事を知っているでしょうか。
このクレジットカードのショッピング枠の現金化での債務も免責はされないのです。
自己破産すると言う時は、かなり苦しい懐事情と考えられ、債務は無いほうが立ち直りは早いのですが、免責が認められなければ立ち直りの足を引っ張ることになることは間違いありません。
こういう点からもクレジットカードのショッピング枠の現金化というものの危険性が分るでしょう。
ショッピング枠現金化はバレるのか?年々バレる確率は上がっている
ではショッピング枠の現金化がクレジットカード会社にバレてしまったらどうなるのでしょうか。
当然利用規約に違反しているわけですから、強制的に解約されてしまう事になり、以後そのクレジットカードは利用できなくなってしまいます。
ではバレてしまう事が実際にあるかという問題ですが、クレジットカード会社はこういった利用方法のために問題を抱えることになっており、現在現金化業者を調べ上げていて、バレる可能性が高まってきています。
この情報はクレジットカード業界に広まりますから、場合によってはクレジットカードを作ることも難しくなる可能性が有ります。
ショッピング枠現金化がバレたら強制解約
ショッピング枠の現金化の利用を考えている場合は、その前にもし現金化を利用していることがクレジットカード会社にバレてしまったらどうなるのかを考えておきましょう。
この場合、クレジットカードの利用規約上、ショッピング枠の現金化は禁止されているわけですから、他の禁止事項と同じく、即強制的に契約解除という事になり、以後そのクレジットカードは利用できなくなってしまいます。
まあ仕方がないなと簡単に思っているかもしれませんが、解約になる場合、その時点での未払いになっているショッピング残高とキャッシング残高は一括で支払いが要求されます。
少額だったら可能かもしれませんが、ショッピング枠の現金化を利用しなければならないような状況の人にとっては、かなり困難な支払い要求になる可能性が高いでしょう。
解約されても仕方がないだろうくらいに考えている人は、ちょっと考えが甘いと言わざるを得ないでしょう。
最近は現金化業者の情報収集が行われていてバレる可能性は高い
そこで本当にショッピング枠の現金化を利用していることがバレてしまう事は有り得るのかという点から考えてみることにしましょう。
利用者だけを見ていれば、ちょっと不自然な買い物が多い程度にしか分りませんので、なかなかクレジットカード会社ではショッピング枠を現金化して使っているという事は掴みにくいはずです。
しかし業者側を調査することは難しいことではありません。利用者がそういった会社を見つけられるわけですから、クレジットカード会社が見つけるのは簡単です。
調査を続けて実質的に貸金業を営んでいることが分ってしまえば、告発して実態を調査することができます。そういった中でクレジットカード会社は被害者という事になり、そういった業者の利用者情報を掴むことも可能です。
利用者情報からどの程度まで問題にするのかはクレジットカード会社の考え方次第です。
最近ではこういった業者の調査が盛んに行われており、次々に新しい業者が現れているとはいえ、バレてしまう可能性というのは非常に高まっていると考えて間違いはありません。
クレジットカードが作れなくなる可能性もある
もしバレてしまってクレジットカードが契約解除となった場合、どうなるでしょう。
金融事故を起こした場合、信用情報にその内容が記載され以後ブラックになってしまいますが、現在の所ショッピング枠の現金化が行われたとしても、信用情報には記載は載りません。
要するにこの点では金融事故とはみられていないという事です。しかし他の金融業界では問題にしないかもしれませんが、ショッピング枠の現金化はクレジットカード業界にとっては大問題です。
このためこういった利用者情報というのは業界内では流通するものです。信用情報にはブラックリストはありませんが、こういった利用者情報は間違いなくブラックリストと言って良いでしょう。
するとどういう事になるかと言えば、どのクレジットカード会社もそういった人と契約はしたくないはずです。
つまり以後クレジットカードの契約はできなくなる可能性が有るということです。
今後クレジットカードというのは今以上に利用場面が増えてくると思われますが、その中でクレジットカードが使えなくなるという事は、かなりの不便を強いられるでしょう。
これらを考えるとクレジットカードのショッピング枠の現金化の利用はあまりにもリスクが高いと言って良いでしょう。
ここでクレジットカードのショッピング枠の現金化について纏めておきます。
- クレジットカード会社はショッピング枠の現金化は利用規約で禁止している
- 現金化の方法は様々あり業者を利用する方法以外に自分で行う事も可能
- 業者側にも利用者側にも法的に問題が有り自己破産の場合にも不利になる
- ショッピング枠の現金化はクレジットカード会社にバレる可能性が高い
クレジットカードのショッピング枠の現金化の誘惑に駆られたらリスクの大きさをよく思い出して利用を断念することを勧めます。
信用情報というのは金融業界と言われる銀行業界、消費者金融業界、クレジットカード業界などの業界毎に利用者情報を共有するために管理されている情報を言います。
この中には通常の取引内容の他、ローンの滞納などの金融事故に関する情報が格納され、特に金融事故に関する情報はすべての信用情報で共有されることになっています。
金融事故を起こすと、信用情報中に一定期間事故情報が記載され、この記載期間中は金融機関はローンなどの審査に落とすためこの期間中の人をブラックと呼びます。
ブラックという名称は、以前信用情報中にはブラックリストが有り、そこに名前が載るとローンの借り入れができなくなるという話が有って付いたものです。
しかし実際にはそのようなブラックリストは無く、各利用者情報の中に金融事故情報が有るというだけです。

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